広島山スキーの会

○ 漁山(浜田市) 2013年7月上旬
                人が住むということ
 浜田沖で漁師が方向を確かめる山からこの名がある。登山口の峠には立派な鳥居はあるものの通る人はいない。
 山頂付近では来週の浅間神社祭のために草刈をされていた。祭りは人がいなくなり今年で終わりと聞く。信仰の山
 か老若男女が登れるよう今は整備された登山道である。

     
  手入れされた鳥居  信仰と歴史の山である        石見の海の夜明け    刻々と輝いていく 

○ かぶり山(中野冠)一帯 2013年6月上旬
                清流に輝く 〜桃源遠流香〜
 平家伝承の地である。地名の大暮は王暮から、才乙は落人の機織技術が伝えられた機織の梭(さい)の音から。
 今回、才乙から中野冠・一兵衛・小マキ・井屋山を巡り大暮へ降りる。新緑の緑の中、同行の若者の青春は、大暮川
 の清流と共に輝いてみえた。桃源遠流香は講堂に掲げられていた灘尾文部大臣の書である。                                
     
 かぶり山から才乙集落  日本の原風景        旧大暮小学校。二階の畳敷き木造講堂 育英百年
  

○ 岩淵山  2013年5月下旬
                美しくも険しい
 湯と山峡の地、湯来の岩山を往復する。山は水内川から一気に競りあがり、色々な岩峰が目の前に現れる。
 下山用にロープ類を持参したが使用には至らなかった。山水画の美しくさを持つ、険しい山である。
    石ヶ谷荘登山口 8:45 → 10:05 p781手前ピーク10:15 → 登山口 11:15

     
 この光景は岩峰を登りきるたび広がる             数箇所このような岩場。体力を要する。

○ 半四郎山・広見山(益田市)  2013年5月上旬
                 なんとも美しい地
 山頂に立てば、広島・島根の名だたる山が目の前に、ゆつたりと広がる。薄緑色の新緑がまた美しい。この素敵な
 光景はそうは無いであろう。山麓の広見集落跡には屋敷跡を示す幾つかの石碑が立ち、故郷を思う気持が伝わる。
 団欒があり、美しい恋もあったのだろう。人と自然が作り出した広見の地は、心にジーンとくるものがある。 
                                                            
     
    笹が多い稜線。展望の良さは格別                 広見屋敷跡の石碑文言 
  
                                                         
○ 韮草山(島根県) 2013年5月上旬 
                 人の意志の強さ
 登山口・岩栃は既に山深い。空の青さは直ぐ上にある。この地に田畑を開いた人の意志の強さと営みに頭が下がる。
 山登りで苦しいなどは論外だ。気持ちよく整備された新緑の森を抜ければ山頂展望地。広い日本海が見渡せた。
                                                           広島山スキーの会
     
  登山口集落・ここ数年で多くの家が山を下りた。     昔話に似合いそうな登山口の神社   
 

○ 四つ山(城址・島根県) 2013年4月下旬
                 ゆっくり流れる時間
 同形、同高の4つの山が並ぶ山が島根県にある。鎌倉時代に山城が築かれ、今も語り継がれる戦いもあったようだ。
 一の岳から四の岳まで歩き、帰りに石積みの井戸の立派さに驚く。鶯のさえずりに、ツツジを見ながらの静かな山里
 を巡る散策登山で、ゆっくりと流れる時間の良さを感じる。なお、当日の深入山は積雪で真っ白であった。

          
  四つ山  右から一の岳。各山に城があった。      中国山地を遠方に 真下に仙道の町並みを望む